（2018年9月27日に書かれたコラムです）

夏が過ぎ、秋が訪れると日本各地では様々な催しや祭りなどが開催されて賑わいを見せるようになりますが、それはこちら府中にある「大國魂神社」でも同じのようです。

この府中にある神社で開催される祭りの名前は「秋季くり祭」と呼ばれるもので、この祭りが開催されると多くの人で賑わいということで毎年この祭りを楽しみにしている人は多いのだとか。 こちらの「秋季くり祭」の起源はなんと1738年になるということですから驚きですね。一時は中断されたこともあったのですが再興されてからは毎年開催されるようになり、府中の人々の風物詩になっているようですね。

気になるのはこの祭りの呼び名である「秋季くり祭」ですが、その名前通りこの祭りでは秋の味覚である「栗」の収穫時期ということもあり、境内に栗を売る露店などが多く並ぶことからそう呼ばれ始めたんだそうですよ。

なんでも府中のこの地域は栗の発育に適しているそうで、古来から保存食として馴染みの深い食べ物だったそうなんですね。そのため、江戸時代には徳川家に上質な栗を献納したりしていた過去もあるようです。

今でも昔と同じ同じようにこの祭りに栗を求めて集める人は多いそうで、栗というのいかに日本での季節の味覚として認められてきたのかというのがよく分かりますね。そして栗を食べると秋が来たんだなと感じるのは日本人の性なのかもしれませんね。

そんな秋の味覚である栗を求めて府中に足を伸ばしてみるというのはいかがでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部