（2020年4月14日に書かれたコラムです）

日本各地には様々な地域特有の行事がありますが、そんな中でも高知で行われる「どろんこ祭り」はユニークな祭りとして注目されている祭りでもあります。

しかし、この高知で行われている「どろんこ祭り」はその名前からは想像もできないほど歴史と伝統のある祭り行事であり、神事でもあるのだとか。 こちらの高知の祭りの中では女性から顔に泥に塗られたと男性はその夏には病気にならないとされれており、無病息災を祈願する神事として高知にある"若宮八幡宮"では400年以上前から行われている歴史ある行事なんです。

ちなみのその内容はというと祭り当日に白い浴衣を着た地元の女性が田んぼに早苗を植え、太鼓の合図で祭りのメインとなる泥ぬりを開始するという段取り。手のひらいっぱいの泥を男性の顔に塗りたくる光景はユニークであり、歴史ある貴重な神事の光景でもあるというわけなんですね。

一見、顔中を泥だらけにするというユニークな光景が実はとても意味があるものというのが伝統行事の面白いところでもあるでしょう。

しかし、なぜ高知ではこのような伝統行事が生まれたのでしょうか？400年以上も前となれば定かではないところは多いでしょうが、行事が始まった時にはしっかりとした理由があったのかもしれませんね。

こうした一風変わった伝統行事は様々ありますが、高知に足を運ぶことがあればぜひ一度、こちらの「どろんこ祭り」を体験してみたくはないでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部