「土用の丑の日」といえば日本ではうなぎを食べたりすることが定番となっていますが、高知では土用の丑の日といえば一風変わった行事が定番となっているんです。

そんな「ほうろく灸」が行われるということで今注目を集めているんです。

この「ほうろく灸」というのは高知にある妙國寺で土用の丑の日が来ると行われているもので、"ほうろく"という素焼きの皿の上にお灸を据えて頭に乗せるというものなのだとか。 もちろん、お灸ということですから頭は熱されてかなりの熱さになるのだそうです。さらにほうろくの裏側にはおまじないの呪文が書かれているそうなのでご利益も高そうです。

こんな風変わりな行事が行われているには高知でもこちらだけでしょう。なんでもこのほうろく灸は高知では江戸時代から始まった行事でもあるのだとか。

夏になると夏バテなどで頭痛を起こすことが多くなるということでそんな頭痛を引き起こす病魔をおまじないで追い出そうと始まったのがこちらのほうろく灸ということなので、実際のお灸のような効果はないかもしれません。

ですが、こうした行事を行うことで気分もスッキリしますし、健康に気をつけるいいきっかけにもなるのかもしれませんね。

暑い夏の日にこれまた熱いお灸をすえるという変わった行事ですが、一度体験してみるのも面白そうです。

機会があれば土用の丑の日にはうなぎを食べるだけなく高知でほうろく灸をしてみると夏バテ対策がバッチリできるかもしれませんよ。

（2021年8月2日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部