（2020年4月30日に書かれたコラムです）

ものづくりをする上で必要となるのは、生み出す場所、クリエイティヴィティ、そして表現する場ではないでしょうか。 ここで福井県内でものづくりの場としてクリエイターに開かれているユニークな場所をご紹介したいと思います。

福井市にある福井銀行種池支店では、ロボット教室で学ぶ子どもたちが作った力作の作品展が開催されています。 ロボットを作成したのは福井市内井にある「学び舎エクスプローラー」が運営するロボット教室の子どもたち。ブロックを組み合わせて、電池で動く3種類のロボットを作成しました。

教室の関係者は、「地元の人たちにロボットを身近に感じて欲しい」と話しています。こちらの作品展は5月8日まで開催されています。

福井県鯖江市に1月下旬にオープンしたものづくりのマーケティング拠点「サバエ クリエーティブ コミュニティ」では、グランドピアノが設置され、企業関係者だけでなく、地域住民にも憩いの場で親しんでもらい、設置されたピアノは誰でも弾くことができます。

ピアノは約50年前からこの場所にあり、結婚式などでも使われていたそうで、かつては福井県出身のアーティスト「レキシ」さんも幼少の頃に弾いたことがあるそうです。

ピアノは来場者に自由に弾いてもらうほか、今後はミニコンサートも企画しているとのこと。 近年はストリートピアノなども人気ですし、やはり芸術や作品は人の目に触れてこそ育つもの。こういった活動の場があることは、クリエイターにとっても励みになるものだと思います。

地元のみなさんの理解のもと、こういった施設が今後も増えていくことで、地元に根差した芸術が育っていくのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部