（2020年4月30日に書かれたコラムです）

4月30日は全国各地で気温が上昇し、長野でも25度を越え、夏日を観測した場所があったようです。

折角のお出かけ日和、山に囲まれた長野県ではこの時期、春山登山が盛んになる時期。しかし昨今のコロナの感染拡大を受け、長野県内ではゴールデンウイーク中の登山の自粛を促そうと、各登山口にある駐車場が閉鎖される対応が取られています。 残雪を抱く八ヶ岳連峰は、この時期のよく晴れた日にはクッキリとその姿を確認することが出来ます。例年のこの時期、多い日には1日200人から300人ほどが登る八ヶ岳連峰ですが、登山口のひとつ美濃戸口にある約150台分の駐車場は登山の自粛を促すため、24日に閉鎖され、5月6日まで止めることができません。

届けの提出状況から26日以降、29日の午後3時までこの登山口から八ヶ岳に入った登山者はいないとみられています。

長野県は春山登山の自粛を求め、長野県内の登山口の駐車場およそ20か所に閉鎖を依頼。北アルプスの登山口などでも駐車場の閉鎖や自粛を呼びかける看板を設置するなどの対応が取られています。

また「長野県の観光はお休み中」という異例のキャンペーンを始め、長野県外からの観光客に自粛を呼びかける動きも始まっています。高速道路のインターチェンジや道の駅では呼びかけの他に、長野県外の車ナンバーをチェックする流入調査も行われています。

今後長野県ではどの地域からの流入が多いかを把握した上で、SNSでの発信も進めていくそうです。

コロナの感染拡大に拍車をかけるか、食い止めるかは、このゴールデンウイークの動きによっても変わってくるでしょう。地方自治体のみならず都道府県レベルで一致団結する長野県の動きは、今後のモデルケースになるのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部