7月24日、長野県産のりんご「夏あかり」の出荷がスタートしました。 長野市篠ノ井の共和園芸農業協同組合では、24日から出荷が始まり、選別や箱詰めなどの作業が行われました。 「夏あかり」は長野市の小口吉寿朗氏によって交配・育成され、早生品種のりんごです。

「さんさ」に「陽光」を交配し、生まれた実生から選抜、育成された早生品種で、2008年に品種登録されました。 「夏あかり」は季節にぴったり似合う、素敵な名前ですよね。出願時の名称は「紅晴香」だったのだとか。

200g前後とやや小ぶりなりんごで、果形は円錐形、王冠は無くシャキッとした食感とジューシーで酸味のある甘酸っぱい味わいが特徴となっています。  8月上旬に成熟するため、早生種の中でも早く出回るりんごです。

今年は凍霜害で実の付く量が少なかったものの、梅雨の適度な雨と高温で順調に仕上がり、ジューシーで甘みが強くさっぱりとした味わいになっているのだとか。

協和園芸農業協同組合・代表理事組合長の滝沢徳治さんは「味の方も、夏あかりにしては上等な味に育ったと思っております。みなさんぜひ今年のリンゴが出始めましたので味を楽しんで食べてみてください。」と語られています。

今年は去年より1割ほど少ない、約23トンの出荷を見込まれているそうです。 りんごと言えば秋の味覚というイメージが強いですが、夏頃に旬を迎えるりんごもあることに驚きました。

真夏日に冷たく冷やしたスイカも美味しいですが、爽やかなりんご「夏あかり」も一緒に、食べて、猛暑を乗り切ってみてはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部