ホーム TOP > フォルダ 都道府県 > フォルダ 岐阜

2020.08.01.

岐阜で11月より野生イノシシの狩猟が限定解禁


秋になると様々な動物の狩猟が解禁となりますが、岐阜県では11月からイノシシの狩猟が解禁になることが報じられました。

岐阜県内では豚熱(CSF)の拡散防止のため、野生イノシシの狩猟が禁止されていましたが、今年11月の狩猟期から岐阜県内の狩猟者に限定して解禁されます。捕獲強化や担い手の確保が目的で、岐阜市や各務原市などでは約3年ぶりの狩猟解禁となります。
情報元ソース:岐阜新聞Web イノシシ狩猟解禁へ 11月から、岐阜県民に限定
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9baab66287821a233612a005732dc0d7948c377
豚熱は2018年9月に岐阜市で確認され、その後岐阜県内各地に拡大。

狩猟は野生イノシシによるウイルス拡散を防ぐため、2018年は17市町、2019年には岐阜県内全域で禁止となりました。

一方で岐阜県猟友会の協力で個体数調整を目的とした捕獲や経口ワクチンの配布などが進められてきました。

岐阜県によると、狩猟期を前に、岐阜県内の狩猟者約2600人を対象にした防疫研修会を開くほか、イノシシ肉の利用は自家消費に限定されます。岐阜県外の狩猟者には引き続き入猟自粛が求められています。

7月27日に岐阜県庁で非公開で開かれた有識者会議では「コロナ防止策が徹底される必要がある」という意見が出たほか、6月時点で抗体を持った野生イノシシの割合が岐阜県内全域で71.5%であることも公表されました。終息に向かう目安の60%は超えているものの、地域によって差があるため、今年の秋をめどにヘリコプターによる経口ワクチンの空中散布も検討されているそうです。

ヒト間のみならず、イノシシ間もウイルスに悩まされているとのことで、どちらも一日早い終息を願って止まないところではありますが、ウイルスが終息したところで結局狩猟の対象とされてしまう…イノシシもたまったものではないですね…。

(2020年7月31日に書かれたコラムです)


 執筆:街コミNAVI編集部