現在放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」は戦国武将・明智光秀を主人公とした物語ですが、明智光秀が生誕した岐阜県可児市からのニュースを紹介します。

可児市には、明智光秀が生まれ落城するまでの約30年間を過ごした城と伝えられる明智城跡や明智氏歴代の墓所がある天龍寺があります。

天龍寺には日本一大きい光秀公の位牌が納められており、毎年6月には「光秀供養祭」が行われています。 そして可児市ではユーチューブの公式チャンネル「かにチャンネル」で、明智光秀をテーマに描いた絵画を紹介する動画「おうちでミュージアム」が公開されました。

可児市職員が登場して作品紹介を行い、美術館を巡るような映像に仕上がっています。

公開されている作品は東京在住の歴史人物画家の内田青虹さんが可児市に寄贈した2点と、光秀の肖像画の複製。

本能寺の変の直前に開かれた連歌会で、天下を取る決意を表明する光秀や、幼いガラシャを抱く妻・煕子の姿など、作品に込められた歴史的背景を、可児市の職員が実際の展示会場を歩きながら分かりやすく開設しています。

オンラインミュージアムは数多く行われていますが、行政が主体となって関わるものは珍しいように思います。光秀は歴史上逆賊扱いされることもありますが、一方で地元の人々には慈悲深い領主として今も親しまれていると言います。

大河ドラマ「麒麟がくる」でも新たな光秀像が描かれていますが、故郷の人から見た光秀像を知ることも、「明智光秀」という人物の新たな側面を知る新たな一端となるのではないでしょうか。

（2020年7月31日に書かれたコラムです）


 執筆：街コミNAVI編集部