京都の繁華街、四条通の烏丸通から川端通間で歩道の拡幅工事が行われました。

これは「歩くまち・京都」を目指し 観光客の方がゆったりと歩ける事を目的としたものでした。

しかし結果的に、車道が狭くなった分 行きかう車が大渋滞を起こし、大問題になっているんですね。 歩道の幅は四条通の場合、従来の3.5メートルから 最大で6.5メートルに広がりました。

買い物客や観光客がゆったりと歩く姿が見られ 繁華街の歩道の混雑は解消されました。

しかし、その分車道が狭くなり交通渋滞になっています。

特に、四条通はバスが多く走っている為 利用者は大きな負担となっているんですね。

そんな交通渋滞緩和のため、京都市バスでは 乗客を降ろしてから運賃を回収する「バス停改札」をスタート。

つまり、停車時間をなるべく減らし 四条通に停車しているバスの時間を全体的に少なくするのが狙いのようです。

「渋滞緩和の効果が出ている」と強調していますが 料金所を歩道に作る事によって乗降客が歩道にあふれ、本末転倒のようです。

この他、四条通では駐停車の規制強化策もスタート。 一時停止が極端に制限されるタクシー運転手から不満の声も漏れているそうです。

狭い京都の歩道、道路事情は 一進一退の攻防が続いているようですね。

歩道の拡幅工事の反省を踏まえ、 京都府警は1か月間を周知期間とする方針ですが、タクシー業界関係者は 「手を挙げた客を無視すると乗車拒否でトラブルになる」と心配しています。

京都市歩くまち京都推進室の室長は 理解を求めていきたいとしていますが・・・

結果的にこの拡張工事で特をしたのは 道路工事業者だけかもしれませんね。


 執筆：街コミNAVI編集部