香川県の小豆島は、全国有数の手延べそうめんの産地で 1月はそうめんの「寒づくり」が最盛期を迎えています。

香川・小豆島手延べそうめんは、景勝の地瀬戸内海国立公園霞渓のふもとで 約400年も昔から作られてきました。

独特の手作り技術によって作られている特別なそうめんですね。 香川・小豆島の手延べそうめんの美味しさには秘密があり 今回はそれを紹介したいと思います。

そうめんは「寒い時期に作られたものほど美味しい」と言われています。 10月以降の冬場に作られたものを「寒製」、その中でも特に寒い2月に作られたものを 「極寒製」と呼びます。

極寒のシーズンに作られたそうめんが美味しいのは 気温によって変わる塩加減に、その理由があるのです。

気温が高い時には、麺ののびすぎを防ぐために多めの塩を使い 気温が低い時には少なめの塩を使用しますが、塩の量が多すぎると 麺の風味を損ねてしまうのです。

さらに、この塩加減は翌朝、天日に干すときの気温と天候を予想して 加えなければなりません。

熟練した職人の勘がものを言うんですね。 香川県小豆島の職人さんがこうして、おいしいそうめんを作っているんですね。

また熟成させた麺を箸を使って長くのばしたり 天日で乾燥をさせながら長い箸で麺をさばいていく作業などにも 古くから伝え継がれた手延べの技が存分に活かされています。

海からの冷たい風と冬の日差しで そうめんはいっそう白く美しくなり味も美味しくなります。

香川は「うどん」のイメージばかりが強かったのですが、そうめんも名物だったのですね。 一度、この「極寒製そうめん」を食べてみたいです。


 執筆：街コミNAVI編集部