3月に開業が迫った北海道新幹線ですが、その新幹線の駅である 新函館北斗駅の2階自由通路に、日本を代表する彫刻家でデザイナーの 五十嵐威暢（たけのぶ）氏による手吹きガラスの大型パブリックアート 「ムクムク 水と光と大地に捧げる詩」が飾られるそうです。 五十嵐氏は北海道生まれで 『五十嵐アート塾』塾長や、多摩美術大学名誉教授などを務めています。

1994～2004年の間は本拠をロサンゼルスへ移し 代表作はニューヨーク近代美術館をはじめ世界30か所以上の公立美術館に 所蔵されているという、まさに日本が世界に誇る芸術家の一人です。

北海道の公共施設などへの作品提供もたびたび手掛けています。

今回の作品は、函館付近の観光地として知られる大沼・小沼や駒ヶ岳などを表現した 計5作品で、端から端まで16メートル程度あり、使用されているガラスは計420枚にも 及ぶそうです。

新函館北斗駅の駅コンセプトは「自然とともに呼吸するモダンで温かみのある駅」 ということで、駅舎には全体的にガラスがふんだんに使われています。

光が多く入り、外の景色を眺められるようになっているのですね。 五十嵐氏の作品がガラスアートなのもこの駅舎に合わせた結果なのでしょう。

また、一方でレンガ壁が使用されている部分があったりと コンセプトをしっかり感じられる作りになっています。

北海道新幹線の道内への入り口ですし 新函館北斗駅は函館やその他の道内の駅へのターミナルとなる駅。

多くの人が訪れ、長く愛されるアートとなってほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部