メディアとメディアの関係性が密接になっている昨今 原作の小説のアニメ化・ドラマ化・映画化などが当たり前のように行われていますが みなさんはいわゆるロケ地の"聖地巡り"というものをしたことがあるしょうか？

現在、北九州市小倉にある北九州私立中央図書館は聖地巡りをするファンでにぎわっていて なんと高校の修学旅行の行き先としても選ばれたのだとか。 きっかけは2013年、2015年と連続で公開された映画「図書館戦争」のロケ地となったこと。 映画の原作は累計600万部を突破した有川浩氏の小説で、アニメ化もされています。

超人気小説な上、小説、アニメ、実写と様々な形で受け手に届けられたので 様々な層のファンが生まれ、余計に現在のにぎわいを後押ししているのでしょう。

北九州市中央図書館は1975年に開館。

映画に登場する「関東図書基地」と「武蔵野第一図書館」として撮影され 建築家磯崎新氏設計の独創的な緑色の屋根や堅固なたたずまいがイメージに合っていると 評価されていました。

映画の公開後月に百人前後が見学に訪れていて、北九州はもちろん 遠方からも全国から見学者が訪れるそうです。

館内には「図書館戦争コーナー」も特設されていて、映画の内容やロケ地の紹介もされているなど 図書館側も見学者向けのコンテンツを公開しています。

こうした聖地巡りはもちろん図書館だけでなく、北九州市の活気にもつながると思いますし こういった形での都市の活性化も、これからの自治体の一つの手となっていくのではないでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部