世界中からもファンが多い日本の伝統文化。

普段、現代の私たちにはあまりなじみのないものも多いですが 伝統が継承されていくことの重要性は、多くの人が認識しています。

そして、日本の伝統文化の総本山というとやはり最初に思い浮かべるのは京都ですよね。 そんな京都で日本の伝統芸能、能に関連する小道具などを展示する「能装束・能面展」が 7月末に行われました。

京都の能楽観世流の名家・片山家が、能装束の虫干シーズンに合わせて京都文化博物館で 能面や能装束の名品を公開している毎年恒例のこの企画。今年は20回目の開催ですが 代々伝わる装束に加え、過去の装束を復元した「写し」などもあり、その写しもオリジナルの色調を 再現したものと、復元した時代の流行を取り入れた色調のものがあったり、装束の考え方の変遷なども うかがえる展示となっているんだとか。

ずっと昔からの伝統芸能でも、やはり時代とともにディテールが変化していてもいいという考え方は 現代に生きる私たちにとっても、少し肩の荷が下りる気もしますね。

片山家当主の片山九郎右衛門さんによる解説が随時行われていますし、見た目にも華やかな衣装が 多いので、能のことをあまり知らない人でも楽しめるようになっています。和装に興味を持っている という人や、着物にあこがれを持つ女性も訪れてみては楽しいのではないでしょうか。

京都の繁華街からもすぐ近くですし、毎年開催しているので、この時期京都を訪れる際には 一度訪れてみてはいかがでしょう。


 執筆：街コミNAVI編集部