近年、日本では地方創生がテーマの一つとして掲げられています。地方の活性化に向けて 国や各自治体なども様々な政策や工夫を凝らしていますが、やはり地元の企業や市民団体など 民間も含めた地域の活性化運動が大事なのも、また事実ですよね。

岐阜県では、岐阜大学が同じく岐阜のNPO団体「ORGAN」と連携して観光促進の取り組みを 行おうとしています。 両者が観光の促進に取り組むのは岐阜県の長良川流域地域で、8月5日に岐阜大学で両者の協定の 締結式が行われました。

ORGANは長良川流域の持続可能な地域づくりを支援する団体で、2005年から動きだし これまで岐阜市の伝統工芸の復活再生プロジェクトや、町家保存の取り組み、地域で催される イベントの事務局など多様なプロジェクトに取り組んできました。

2010年からは地域づくり支援をサービスとして行う団体として、NPO法人化への準備を進めていて 今年の4月に観光庁から東海地方で初めて地域連携ＤＭＯ（観光地域づくり推進法人）候補法人に 登録されていました。

岐阜大学では、「『学び，究め，貢献する』地域に根ざした国立大学」を理念として掲げていて 2013年12月に地域協学センターを設置して、地域との連携を進めようとしてきました。

今回の取り組みは、ORGANが学生のインターンシップを受け入れたり、教員に地域経済や 観光マーケティングの分析を仰いだりし、人材育成や地域活力の創出へ相互に協力するという 内容になる予定だそうです。

まだまだこれからの事業ですが、大学や市民団体の地域活性化の取り組みのモデルケースと なれるか、注目です。


 執筆：街コミNAVI編集部