皆さんの地元やお住まいの地域は、農業が盛んな地域ですか？ 特に地方では、農業がその地域の経済を支えているということもよくありますが、そんな農家の 人たちが頭を悩ませるのが、動物たちによって農作物が荒らされてしまうといった被害です。

最近では自然破壊によって、すみかを追われたりエサが足りなくなったりして動物が里へ 下りてきて畑を荒らすといった事例も増えているそうです。

鳥取県では、そんな鳥獣被害を食い止めるための取り組みが新たに進められています。 それは、射撃場でハンターを育成しようという試み。

鳥取県内では、平成2年に1587人いた銃猟者は、27年には509人にまで減少していて、そのうち 60歳以上の人の割合は67%ということで、若い猟師の育成が必要と判断されれたということです。

鳥取市と鳥取県東部の4町が鳥取市内の鳥取クレー射撃場を再整備し、そこで猟銃を扱える人を 増やそうというプロジェクトが平成27年から進められていますが、ついに射撃場の再整備が完了し 1日には記念式典が開かれました。

15日に開場を予定していて、ハンター育成に限らず、クレー射撃大会の会場としての利用なども 見込まれています。鳥取クレー射撃場はもともと、昭和58年のわかとり国体に際して射撃競技施設 として開設されました。

利用者の減少や、鉛の散弾による土壌汚染などで平成20年に閉場されていましたが、今回 4億7千万円をかけて再整備されたんだそうです。

猟師という仕事はあまりなじみのない感じもしますが、私たちの生活を守る大事な役割も 担っているんですね。


 執筆：街コミNAVI編集部