地方創生の目玉政策として取り上げられることが多いのが、ふるさと納税。返礼品や、節税などの 観点から語られることの多いこのふるさと納税ですが、じっさいにそのふるさと納税が どのように利用されているのかという点には、あまり焦点が当てられないことが多いように 思います。

ふるさと納税をしたことがあるという人でも、納税した後のお金の使い道などにはあまり 注視していないという人も多いのではないでしょうか？

そうした中、そのふるさと納税の制度を、動物愛護の活動に利用していこうとする自治体の 活動が話題となっています。この活動をしているのは、名古屋市。 名古屋市では昨年4月、「犬殺処分ゼロサポート寄附金」という制度をふるさと納税として実施。

集められた寄附金は、名古屋市動物愛護センターなどで収容されている犬のえさ代などに 利用されるという制度です。昨年末までの8カ月間で、約450万円もの寄附金が集まり、昨年の 名古屋市の犬の殺処分数はゼロになったのだそうです。

ふるさと納税というと気になるのが返礼品ですが、特に目立った返礼品はなく 年2回動物愛護センターの活動レポートが送られてきて、ウェブサイトで名前が公開される という質素なもの。（1万円以上の寄附では、動物愛護オリジナルバッチももらえます。）

寄附してくれた人はみんな動物愛護の精神から寄附をしたのだろうと思いますね。 こうした、寄附を利用する事業の内容で人々の心をつかんでいくふるさと納税事業は、これから 広まるのではないかと思います。是非皆さんもふるさと納税をする際は、その使途も チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部