小学校高学年の楽しみと言えば、「修学旅行」ではないでしょうか。

とくにその行く先に関してはやきもきするもの。学校側も企画する際、宿泊先を決めて、予約してといろいろと手続きがあるものの、定期的に行先を変えることが多いそうです。

さて、そんな修学旅行、観光旅行とはまた違った「教育旅行の誘致」があるのです。この誘致に力を入れているのが山形県。特に東北で唯一人口が増えている仙台圏は、山形県の中でも実は教育旅行の行く先にうってつけなのです。 たとえば、出羽三山神社（鶴岡市）の山伏修行体験などの文化や、豊かな自然体験学習など、教育目的で計画しやすいプランが立てやすくなっています。

こうした観光資源を発掘するために、山形県は受け入れ態勢やプラン提案力の強化を目指しています。

庄内観光コンベンション協会（事務局・山形県庄内総合支庁）は、1月30日、31日に、「旅行会社向けの」モニターツアーを企画しました。全4社から7人が参加し、論語の素読ができる「致道館（ちどうかん）」や歌舞伎くまどり体験ができる「山五十川公民館（やまいらがわこうみんかん）」、そして地下水の出る「釜磯（かまいそ）」もモニターしました。

これまで東日本大震災や、2015年の蔵王山火口周辺警報の影響で、山形の教育旅行受入数は激減。しかし、自然な地形を生かした体験学習や、ここでしか見られない歴史文化は、教育旅行にうってつけ。

山形県のみならず、東北の良さを子供たちが感じられる機会がつくれたらと、山形県教育旅行誘致協議会の担当者はこれからもPRに力を入れていく予定です。


 執筆：街コミNAVI編集部