ラジオを聞きますか？以前は主要メディアの1つであったラジオも、少しずつ時代が移り変わる中で聞く人などはかなり減少したといわれています。代わりにPodcastなどのサービスをラジオ的に利用するという人も増えてきていますが、FM、AMといった電波を使ったラジオは、車に乗っているときにだけ聞くという人も多いのではないでしょうか？

ラジオ局の閉局も増える中、昨年渋谷で始まったコミュニティラジオのこと、皆さんはご存知ですか？ その名も「渋谷のラジオ」です。

2016年4月から放送を開始し、「地域密着 × 世界最先端の放送局」を自認する渋谷のラジオは、様々な点で画期的なラジオなのですが、その1つが、市民の力によって存続しているという点。渋谷のラジオ立ち上げにあたっては、「渋谷のラジオ 市民ファウンダー」を募集。

市民がラジオ運営のために出資する制度で、現在200人が登録し、運営のボランティアスタッフにも700人程度が登録しているのだそうです。プログラムには、渋谷にゆかりのあるアーティストや俳優、文化人らが出演していて、通常のFM局に引けを取らないプログラム構成となっています。

さらに、外国語を母国語とする人のためのインフォメーション放送や、地域の情報を発信したり、災害情報の発信を行う多機能なメディアとなっていて、そのこれからの活躍にも期待がかかっています。

FMラジオだけでなくアプリで聞くことも可能。（渋谷区で一度アプリを立ち上げるなど条件あり。）個人出資にしてもプログラムにしても、大都市・渋谷だからこそ運営が可能という側面もあると思いますが、こうした大手企業から独立したコミュニティラジオが全国で増えていけばいいなと思いますね。


 執筆：街コミNAVI編集部