人間による自然破壊など環境問題が世界的な問題となっている中で現在、多くの動物が絶滅したり、絶滅の危機に瀕したりしてしまっていますよね。世界中でそうした絶滅危惧種が存在し、それを保護しようと頑張っている人たちもいますが、日本で有名な絶滅危惧種というと、コウノトリではないでしょうか？

かつては普通に生息していたコウノトリですが、1956年には20羽にまで減少し、国の特別天然記念物になりました。1986年には国内繁殖が確実な野生のコウノトリは絶滅するまでに。世界でも総数2,000～3,000羽しかいないといわれています。

現在では国内の動物園や飼育施設で少しずつ人工繁殖が進められているコウノトリですが、そうしたコウノトリの保護に自治体として力を入れているのが千葉県野田市です。 野田市では、生物多様性を後世に引き継ぐ取り組みのシンボルとしてコウノトリの保護に取り組み、「こうのとりの里」を設置。

2012年に多摩動物公園から2羽のコウノトリを譲り受けて飼育を開始。以来4年連続でコウノトリの雛をふ化させることに成功し、ここ数年放鳥も行ってきました。そして今年も5年連続となる雛が誕生し、ニュースとなっていました。

4月に3匹の雛が誕生しましたが、残念ながら2匹は生後1週間程度で死んでしまったといいますが、残った1匹はこれから試験放鳥対象として飼育するとのこと。

死んでしまった雛たちの命を無駄にしないよう、原因などを追及して今後にいかしてほしいですね。コウノトリの一般公開もされているので、野田市に訪れた際は是非、コウノトリの里に立ち寄ってみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部