何かと話題を集めた「ふるさと納税」ですが、日本一の納税先をご存知ですか？実は、宮崎県都城市なんですよ。理由としては、特産品の高級宮崎牛が返礼として贈られるということで大きく話題となりました。

ふるさと納税は県内外を問わず、その地方自治体への寄付という形をとるので税額も優遇されるので、普通の買い物よりもお得。しかしそれを踏まえても、他の自治体に比べて圧倒的なこの人気は、やはり都城の宮崎牛の高級感に裏打ちされたものだと言えるでしょう。 ところが、こうした高額返礼品について総務省が待ったをかけたのです。

最高返礼額を納税額の3割以下に抑えるということを指示したこの通知は、まだ法的拘束力を持ったものではありません。しかし、やはり都城のようにこれまで大手を振って高級返礼を謳っていた自治体は肩身の狭い思いをしているようです。

4月1日付のこの通知は実は3度目で、換金性・資産性の高いものも規制対象になるようです。それもそのはずで、もしふるさと納税が普通の買い物として機能してしまうと、その寄付としての税額優遇を前提にしたビジネスが生まれてしまうからです。

もともと地方自治体の税収をアップすることと、ふるさとの特産品アピールという二つの目的から始まったこの制度。制度主旨を逸脱してiPadなどの返礼を用意している地方自治体もあるということで、単なる通販になってしまっているような気もします。

こうして総務省通知が出されるのも無理もありませんが、しかし都城の宮崎牛も食べたい。都城にはなんとか頑張ってほしいものです。


 執筆：街コミNAVI編集部