2008年の開始以来、大きな反響と物議をかもしている「ふるさと納税」ですが、皆さんは利用していますか。

そんな、ふるさと納税の話題となると必ず議論されるのが返礼品の在り方です。返礼品競争が熾烈となる中、国が高額な返礼品の廃止を要請したことなどがニュースとなっています。

高額な返礼品を廃止する自治体などがある一方で、新たな返礼品を設定する自治体なども出てきていますが、栃木県小山市が新たにふるさと納税の返礼品に加えるとしたものが、これまでとは違った切り口で注目されています。 …それが、返礼品として見守り活動を行うというもの。しかも、その活動の実行員としてヤクルトレディーを採用すると発表したのです。

仕組みとしては、ヤクルトレディーが商品を届けると同時に、お年寄りの安否を確認したり交流を行い、納税者に配達完了、安否確認のメールを送るというもの。

小山市に両親などを残している納税者を主な対象としたこの返礼品ですが、「モノではなくサービス主体」であるということと、「地域への貢献というふるさと納税の原点に立ち返っている」といった点で大きな注目と評価を集めています。

ヤクルトレディは元々地域の見守りなどを含む「愛の訪問活動」という社会貢献活動を40年以上も行っていて、この活動とふるさと納税がタッグを組んだ形になります。

この返礼品を受けるための寄附額には4種類あり、最高額の10万5千円の寄附では1年間、週1回、7本のヤクルトを配達してくれるとのこと。親御さんが地元にいる小山市出身の人などは是非活用してください。

小山市の取り組みでは小山市に住んでいる人しか対象にはなりませんが、こうしたふるさと納税に関するサービスが全国で広まっていくといいなと思わされますね。


 執筆：街コミNAVI編集部