360度カメラの映像を見たことはありますか？最近ではVRが流行していたり、手軽に購入できる全天球カメラが普及してきたりしたこともあり、360度の写真やビデオを見たり、自分で撮って楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。

VR技術とも神話度が高い360度カメラだけあって、ハイテク・近未来的なイメージもありますが、そんな360度カメラを思い出の詰まった古い建物の記録を残すために利用した活動が和歌山市であり、注目を集めています。 それが、昨年度末に閉校した和歌山市立伏虎（ふっこ）中学校の校舎内を360度カメラで撮影し、記録に残そうという取り組み。

行ったのは、グーグル認定フォトグラファーとして、グーグルストリートビューの撮影などを行う山口誠二さん。伏虎中学校は、地域の小学校と統合して伏虎義務教育学校が新設されたことで、3月31日をもって閉校となりました。

山口さんはその校舎内を、許可をとって撮影、取り壊される前に、写真の記録を残しました。

360度画像として撮影したので、校舎内のあらゆる場所の記録が残っているため、卒業生たちがそこにいるかのような感覚で当時を振り返ることができます。山口さんはGoogle店内ストリートビュー撮影の事業などを手掛ける「わかやま360」というサイトを立ち上げているのですが、4月13日にはこの伏虎中学校の360度画像をサイトで公開。反響を呼んでいます。

記録画像などはこれまでにもありまっしたが、こうした360度画像による記録映像の活躍はこれからますます増えていきそうですし、活躍に期待したいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部