皆さんの住んでいる地域には、特産品の野菜などはあるでしょうか？

日本全国で、そうした特産野菜というものはあるモノですが、かつてはよく作られていたのに現在では作られていない野菜などもあるのではないでしょうか。

地域資源の再発見などが行われる現在、そうしたかつての特産品を復活させようという試みも出てきています。農業のイメージがあまり強くない東京都でも、かつて栽培されていた特産野菜が復活し、注目を集めています。

東京周辺では、江戸時代ごろに多くの特産野菜が栽培されていましたが、その多くが時代とともに姿を消してしまいました。

そんな野菜たちを「江戸東京野菜」と名付けて研究し、復活させようと取り組んでいる人たちがいます。それが、小金井市の農家の人を中心に結成された「黄金井江戸東京伝統野菜研究会」です。 小金井市では2007年から「衣食住が味わえるまち」として、まちおこしの取り組みを企画。

そこで、「食」として白羽の矢が立ったのがかつて東京で栽培されていた野菜たち。江戸東京野菜を復活させ、小金井の名物とすることで町おこしを行おうということでプロジェクトが発足したのだといいます。

そして、地道な活動の結果、多くの江戸東京野菜の復活に成功していて、現在は夏の江戸東京野菜の代表格、「寺島ナス」の収穫期になっているといいます。

小金井に住んでいる皆さんは、この取り組みをご存知でしたか？

オリンピックが近づいて、東京産の野菜についても人気などが高まることもあるかもしれませんし、皆さんも是非、江戸東京野菜について一度チェックしてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部