古くから伝わる伝統や文化も長い歴史の中で廃れたり、伝承が途絶えたりしてしまうことがあるようです。今回、岐阜では、そんな昔に途絶えてしまっていたとある伝統文化を復活させようという試みに多くの人々が取り組んでいるそうです。

岐阜のこの地域には古くに「雨乞い踊り」と称され伝承されてきた踊りがあったそうです。しかし、そんな踊りも今から100年ほど前には廃れて途絶えてしまっていたのですが、今回、そんな踊りを岐阜で復活させようと市民団体などが動きだしているのだとか。 この岐阜の「雨乞い踊り」が途絶えてしまったのは大正末期の頃だといいます。

ちょうどその頃には岐阜でも都市化や近代化の波が来ていたのでしょう、岐阜に限らず昔の日本では夏の日照りの時期になるれば雨が降る降らないは死活問題であったのではないかと思いますが、その時には雨乞いというのは必要なものではなくなってしまったのではないかと思います。

もちろん、現在に復活させようとしている「雨乞い踊り」の目的は雨を降らす目的ではないと思いますが、そんな雨乞いを失われた文化として現在に復活させることができれば立派な地域の伝統行事になるのではないでしょうか？

現代では必要とされなくなってもそういった文化を後世に伝えていくことは大事なことなのかもしれませんね。この「雨乞い踊り」が復活した暁には、もしかすると当時のように本当に雨が降るかもしれませんね。


 執筆：街コミNAVI編集部