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2017.10.04.

山形にてカラス被害を防ぐ新たな実証実験


近年、山からイノシシやシカが里に下りてくる事例が増えるなどのニュースも増えていますし、害虫や害獣による被害に悩まされている人は多いのです。

私たちにとっては迷惑な行動をとる生き物には色々いますが、全国的に嫌がられている生き物といえばカラスではないでしょうか。

ゴミを食いあらしたり、糞を落としたりと様々な点で人に嫌がられているカラスですが、山形市では新しいカラス対策の効果が実証され、実用化に向け動き出し大きな注目が集まっています。
情報元ソース:時事ドットコムニュース カラスを「鳴き声」で誘導=ふん害対策で実験成功-AIドローン活用も目指す・山形
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091800369&g=soc
その対策というのが、カラスの鳴き声を使うことで、カラスを誘導するというもの。総合研究大学院大学で動物行動学を専門とする塚原さんが、山形市の依頼を受けて実証実験を行い、見事成功を収めました。

塚原さんは15年以上もカラスの生態を研究してきた人物で、これまでカラスの鳴き声のサンプルを2,000以上集めてきたといいます。

塚原さんはスピーカーでカラスの天敵であるオオタカの鳴き声を鳴らした後、天敵に応戦するカラスの鳴き声を鳴らしました。するとカラスたちはざわつき始め、さらに少し離れた場所でカラスがねぐら入りする声を流すと、カラスたちはそちらへ向かっていったということです。

カラスの鳴き声を流すことで、こちらの思った通りにカラスを誘導することに成功したというわけです。

これを応用していけばカラスの鳴き声を使って「追い払う」のではなく「誘導」することができるのではないかとのことで、最終的にはAIを搭載したカラス型ドローンを飛ばして、そこから音を流して誘導するという計画を立てているのだそう。

山形で実用化できれば、全国でも応用できるでしょうし、山形でのこの取り組みの行く末に期待です。


 執筆:街コミNAVI編集部