現在、急速に通信販売が成長していますよね。もはや買い物はほとんど通販で行うという人も増えていますが、そうした状況の中で、実店舗がどのようにして生き残っていくかにも注目を集めています。

お店に来て商品を見ても、その場で買わずに後でネットで購入する人がいるという、お店の悩みをよく耳にしますが、東京・蒲田には、そんな消費の在り方を逆手に取ったお店がオープンして話題となっています。 それが、蒲田のランドマークでもある東急プラザにオープンした、「洋服の青山東急プラザ蒲田店」

スーツなどの販売で知られる洋服の青山の出店がなぜ注目されているのかというと、この店舗が次世代型店舗「デジタル・ラボ」の2店舗目だから。

このデジタル・ラボでは、店内で行うのは試着のみ。購入は、店内に設置されたデジタルサイネージやiPadなどで行います。洋服やスーツなどはやはり実際に着てみて選びたい、でも、荷物になるのも大変だし、通販感覚で配送してほしい。そんな要望に応える店舗となっています。

購入自体はオンラインショップになるので、店舗に在庫を抱える必要がなく、その分店舗サイズは小さくても豊富なサイズを用意できているということで、お客さんに合う商品も探しやすくなります。

デジタル・ラボの1号店としてはちょうど1年ほど前に「秋葉原電気街口店」がオープンしているということで、9月15日に蒲田店がオープンし、9月末には調布市にも相次いで3店舗目がオープンしました。

これからの小売りには、よほどそのお店や商品自体にオリジナルの価値があるか、オンラインショップとの連携をうまくできるかという点が重要だというのがよくわかりますね。


 執筆：街コミNAVI編集部