現在、全国的に深刻化し、社会問題となっているのが、「空き家」に関する問題ですよね。

古い空き家は火災や倒壊の危険があったり、治安の悪化につながったりしてしまうものです。この空き家を復活させて街を活性化施用という取り組みも全国で行われていますが、最近では多くのベンチャー企業がこの空き家問題の解決に取り組み始め注目を集めています。

そんな中、東京・蒲田には、特に問題となる木造の空き家を復活させる活動をしているベンチャー企業があります。 その企業が「モクチン企画」。モクチン企画は、戦後大量に建てられた木造賃貸アパートを重要な社会資源と捉え、再生のための様々なプロジェクトを実践している、蒲田にオフィスを置くNPO法人。

2011年より「モクチンレシピ」という改修のためのデザインリソースをウェブ上で公開し、実績を挙げて注目を集めてきました。

モクチン企画の特徴は、ただ、空き家を回収するというのではなく、その地域のあらゆる立場の人と関係を築きながら、空き家を地域ネットワークの一部として再生させてしまうところ。

地元密着型の不動産管理会社をはじめ、住み手、家主、工務店、行政などあらゆる主体と恊働して有用なアイディアを広めていくことで街づくりを行っています。

今までにない革新的な都市デザインのあり方を実現したいと考えています。代表の連（むらじ）さんは、2009年、学生の頃に木造アパートの改修プロジェクトに参加しましたが、そこで、1つのアパートを改修しても同じような空き家が多くある現状にショックを受けて起業を決意したということで、そうした経験が、こうした町全体を巻き込んでの再生プロジェクトの進め方に表れているようです。

蒲田の地元の人でも、こうした注目企業があることを知らなかった人もいると思いますが、是非これを機にその活動に注目してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部