皆さんの住んでいる地域には、市民観光ガイドさんはいますか？

最近では、地域住民に講習を開くなどして、観光客向けのガイドとして活躍してもらおうという動きが全国的にも進められてきていますが、静岡県沼津市では、ちょっとユニークなある観光資源についての観光ガイドの育成が始まり、話題となっています。 その観光資源とは、なんと深海魚。

実は沼津市は深海魚の聖地として知られる地域。港町である沼津には、駿河湾や近海でとれた新鮮な魚介類が多く集まりますが、深海魚も獲れるので、沼津界隈には深海魚が食べられるお店もたくさんあるのです。

地域としても深海魚をつかった観光促進に力を入れていて、沼津市主導で進められているプロジェクトもあるのですが、その市のプロジェクト「深海魚プロジェクト観光プログラム」の一環として、今回市民ガイドの養成講座が開催されたというのです。

今回講座が開催されたのは、特に深海魚での地域活性化を目指している戸田（へだ）地区。

観光資源が豊富な戸田地区ですが、それをしっかりPRする体制が整っていないということで、深海魚にスポットを当てたこうしたプロジェクトが進められているということです。11月29日に開催された講座には約30人の市民が参加。

参加者は主に地元の飲食業や宿泊業従事者で、観光客に接する機会の多いこうした人たちに、まずは深海魚のことをしっかり知ってもらおうというのが狙いのようです。講師も同地区に拠点を置く海洋生物などの生体卸業の社長が務めるなど、地域の自治体、市民、企業が一体となってこのプロジェクトが進められていることが伺えます。

これからこうした活動・深海魚の注目度が高まっていくかもしれませんし、皆さんも沼津に訪れた際は深海魚を食べてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部