吉祥寺からのニュースです。吉祥寺の中道通りで営業を続けてきたデジタルタイプのオルゴールを販売する「音楽の小箱」吉祥寺店が1月15日閉店しました。

吉祥寺といえば駅前は飲食店や商店街が立ち並ぶ、割と人通りの多い印象ですが、一本裏道に入ったり、井の頭公園に抜ける道の辺りは落ち着いた雰囲気の店が多い記憶があります。 通りの一角にあった「音楽の小箱」吉祥寺店は、2012年12月に開店。店内ではオルゴールに選ぶための曲がすべて試聴でき、インターネットで販売している全商品を見ることができます。

吉祥寺店が提供するオルゴールは、手動でゼンマイを回す代わりに、電池で電子機器を動作させる方法で音を奏でるもので、データ化した曲を記録したユニットをコンパクトサイズのオリジナルボックスに収めた形で販売していました。

曲はJ-POP、スタンダード、クラシック、フォーク、アニメなど2,000曲以上の中から選ぶことができ、その他にも好きな曲をオーダーして作ることや独自のパソコンソフトを使って、自分で作った曲のデータを入れたものを作ることが出来たようです。

価格は、小箱入りの和紙タイプが3,900円、限定柄は4,500円、ケヤキ塗りのジュエリーボックスは7,000円。

オルゴールというと、ゼンマイを利用し、銅板に刻まれた凹凸を弾いて音を奏でるアナログな楽器という印象がありましたが…現代のオルゴール製造はデジタルに傾倒した高度な技術を使っており、正直オルゴールと言う形態にこだわっている理由があまり無いようにも思えました…。

吉祥寺店の店長で運営元の河内研究所の河内社長は「吉祥寺の路面店での営業は、デジタルのオルゴールがどんなものか、お客さんが実際に手に取って音を確認できる場所として手ごたえがあった」と振り返っています。

今後はネットショップで販売する予定とのことです。


 執筆：街コミNAVI編集部