明治43（1910年）操業、苫小牧「王子製紙」。王手の製紙工場で苫小牧のシンボルともいわれている大きな煙突が特徴。苫小牧が紙の町と呼ばれるほど有名な製紙会社です。

主に新聞などに使われている紙を作っているようなのですが、一日の生産量は約3,000トン。3,000トンはタンクローリー100台分、家庭用バスタブ7,500個分。他の物に例えるとびっくりするくらいの量の紙ですね。

その3,000トンの中の8割が新聞用紙、残りが雑誌などに使用される印刷用紙を生産。その他にも面白いのが王子ネピアのティッシュペーパー。

苫小牧ふるさと納税の贈り物にも選ばれています。 そしてこの工場は製紙業だけではなく、新聞業などのメディアの発展にも大きく貢献したといわれています。

今でこそ当たり前の新聞、雑誌ですが、昔は手書きの回覧文書を「新聞」と呼んでいたようです。今も場所によっては町内のお知らせで「回覧板」回ってきますね。

明治時代は新聞の普及が国民に役立つということから日本各地に無料の「新聞縦覧所」や、新聞を人々に読み聞かせる「新聞解話会」というものを設置していたようです。

情報が多すぎる今でこそ何が重要かわかりにくいですが、当時は紙で伝えることが本当に重要だったことがわかります。

王子製紙工場では工場見学もやっているようで当時の歴史的建造物なども見られるみたいです。紙の町苫小牧、これからも苫小牧から色々な情報を発信していってほしいものです。


 執筆：街コミNAVI編集部