3月3日の雛祭りは終わりましたが 高知では雛祭りにちなんだ展覧会が、3月31日まで行われていました。

それは、高知・土佐山内家宝物資料館で開催されたもので 旧土佐藩主山内家に伝来したひな人形、ひな道具の展示をしていたそうです。 この展覧会では若松・松竹梅・徳川家の家紋・葵紋をあしらった、ひな道具や 長持ち・椀をはじめ、すごろく盤などの遊具・楽器・化粧道具などおよそ40点が展示。

その他、華やかな金蒔絵を施した挟箱など 江戸時代の姫たちの暮らしをしのばせる品が並んでいます。

この展覧会の目玉として中央に飾られているのは 公家の装束を忠実に再現した『有職びな』で、装束の豪華な織りや刺繍 扇や太刀の細やかな細工が見どころ。

当時の遊びとして知られる「貝合わせ」に使われた貝も一緒に 展示されていました。

店内入口には 高知の大学生との連携企画による「ひな道具文様手帖」と「ひな道具おみくじ」が用意され ラッキーひな道具や開運アドバイスがイラスト付きで描かれています。

来店者には「立版古」といわれる、江戸時代から明治時代にかけて流行した 紙に印刷された絵柄を切り抜いて組み立てるジオラマが進呈されます。

高知の土佐山内家宝物資料館の学芸員の方によると 「普段は県外のお客様が多いが、今回の展示会では高知県内の方も多く たくさんの来店者が足を運んでくれている。 江戸時代の職人の高い技術と当時の文化を堪能してほしい」 とおっしゃっていたそうですよ。

高知では、3月いっぱいまで雛祭りを楽しむことが出来たようですね。


 執筆：街コミNAVI編集部