皆さんの住んでいる地域では、地域独自の認定制度や遺産制度などはありますか？

遺産と聞くと、日本遺産や世界文化遺産といった認証制度を思い浮かべる人が多いと思いますが、各地で、地元の文化財を指定する独自の認証制度なども作られています。

北海道では、「北海道遺産」という認定制度があるのですが、現在その追加認証の候補地を募集していて、北海道各地で認定に向けた動きが進められています。 北海道遺産は、その名の通り、北海道に関係する自然・文化・産業の中から次世代へ残していきたい遺産を認定する制度。

学術的な価値や美的な価値といった「客観的な評価基準」だけではなく、地域が保全・活用に取り組んでいるものや、今後の取り組みに期待できるものなどの「思い入れ価値」が大きなウェイトを占めていることが特徴です。

平成9年に当時の北海道知事によって「北の世界遺産構想」が初めて提唱され、その後「北海道遺産構想」が推進されることになり、その核となる事業として北海道遺産の取り組みが開始されました。

平成13年に第1回の25件が選定され、平成16年に第2回の27件が選定され、計52件が登録されました。それ以降も遺産構想に関連する取り組みは進められてきましたが、北海道遺産としては10年以上新たな遺産が登録されない状況となっていましたが、今年は北海道命名150周年を記念して、14年ぶりに新たな選定が行われることになって話題を集めていたのです。

北海道では3月末まで遺産候補の募集を行っていたそうで、北海道各地で認定を得ようという動きが進められています。

みなさんの地域からも新たな北海道遺産が生まれるかもしれませんから、是非注目してほしいですし、改めてこれまで北海道遺産に登録されている遺産群にも目を向けてみてくださいね。

ほかにも、今年は北海道命名150周年記念のイベントが多く開催されることになっているので、是非みなさんチェックしてみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部