全国各地にその土地ならではのグルメがありますし、その土地独自の食材や農作物もありますよね。

最近では、そうした特産の食材をブランド化して産業の発展や地域の活性化を目指す自治体や農家も増えてきていますが、香川県でも、県産キウイ「香緑（こうりょく）」を使ったパンが新たに開発され、注目を集めています。 香緑は、国内で最も多く栽培されるキウイフルーツの品種である「ヘイワード」を自然交雑、結実させた果実の中から、香川県農業試験場府中果樹研究所が、特に糖度の高いものを選抜し、育成・改良した高級品種。

香川県の認定する県産ブランド「さぬき讃フルーツ」にも選ばれていて、昭和62年に品種登録されて以来、香川の代表的な特産果実として、香川県内や京阪神市場を中心に出荷されています。

そんな香緑を使って新しく開発されたのが、「香緑のデニッシュ」です。

日本航空（JAL）と香川県、JA香川県が共同で企画・開発したパンで、クロワッサン生地の上に香緑を使ったピューレとホワイトチョコレートの乗った限定商品です。

パンの製造・開発には「ブーランジェリーエリックカイザージャポン」が協力しました。JALは地域と一緒に地域の元気を創る「JAL 新・JAPAN PROJECT」という事業を進めていて、その中で香川県との連携も実施。

さぬき讃フルーツのブランド化を一緒に進めていますが、その事業の第1弾として、今回のパンが開発されたということです。このデニッシュは羽田空港の、JALに乗るファーストクラスの人が利用できるダイアモンド・プレミアラウンジで1万色提供され、ブーランジェリーエリックカイザージャポンが展開するパン屋さん「メゾンカイザー」の22店舗でも購入することができるということです。

香川の人は逆に食べる機会がなかなかないかもしれませんが、みなさん食べられる機会があればぜひ食べてみてくださいね。JALと香川県のブランド作物の取り組みにも注目したいところです。


 執筆：街コミNAVI編集部