


2018.07.13.
奈良ホテルが耐震工事へ
(2018年3月31日に書かれたコラムです)
明治42年(1909年)に創業し、「関西の迎賓館」として親しまれている奈良市の「奈良ホテル」の改修工事に注目が集まっています。
これを受け、3月28日に奈良ホテル本館で進められている耐震補強工事についての説明会が開かれました。
情報元ソース:奈良ホテル
木造本館の耐震補強工事と客室等リニューアルのご案内
http://www.narahotel.co.jp/news/本館木造館耐震補強工事のご案内
今回の耐震補強工事で採用されている構法は、木材を重ね合わせた板壁で強度を高める「複層斜交重ね板壁」。暑さ3センチの木材を3層に重ねた無垢材で構成される補強壁で、東洋大学の松野浩一教授が考案しました。http://www.narahotel.co.jp/news/本館木造館耐震補強工事のご案内
多方向からの地震の揺れを抑え込むことができる上、外見はそのまま、内観を修復できるのが特徴です。
創業以来初めてとなる本館の耐震補強工事は昨年5月に始まり、「奈良ホテル」のロビーラウンジや一部の客室は既に工事を終えているそうです。工事が完了するのは平成32年度末の見込み。
桃山御殿風のひのき作りの「奈良ホテル」本館は、東京駅駅舎などを手掛けた建築家の辰野金吾さんが設計。物理学者のアインシュタインが宿泊したこともあるそうです。
松野教授は「奈良には昔の社寺も多く残っている。この構法がより多く使われるようになればいいと考えている」と話しています。
確かに奈良には古い建物が多くあり、その多くが耐震構造などが十分でないと見受けられます。歴史財産を後世に残していくという意味でも、こういった工事が進められ、新しい構法が開発されていくことは重要なことだと思います。今後も全国でこういった取り組みは進められていくことでしょうし、もっと注目されても良いのでは?と思います。
執筆:街コミNAVI編集部