（2018年3月31日に書かれたコラムです）

奈良と言えば吉野をはじめ、桜の名所が沢山ありますが。

3月29日（木）奈良地方気象台が、ソメイヨシノの開花を発表しました。昨年より10日早い満開の観測だそうです。奈良県内でも花見シーズンが本格化する中、1000本以上のソメイヨシノが連なる名所、高田千本桜も賑わっています。 高田川沿いの南北2.5キロに渡って並ぶソメイヨシノは、昭和23年に市制が施行されたことを記念して植えられました。

川を包み込むように咲くおよそ1200本もの桜もほぼ満開となり、市民が選んだ自慢の名所には連日奈良県内外からも沢山の花見客が訪れています。桜並木の下には屋台も並び、訪れた人たちは弁当を広げるなどして花見を楽しんでいます。

高田千本桜の見ごろは3月下旬～4月上旬頃まで。夜桜を楽しめるライトアップは、4月上旬まで行われています。ちなみに見ごろを迎えているのはソメイヨシノだけではありません。

奈良県吉野町飯貝にある本善寺では、室町時代の高僧、蓮如ゆかりの桜が満開を迎えているそうです。

この桜の品種は「エドヒガンザクラ」。原木は枯れ、現在は三代目と言いますが、毎年ソメイヨシノとは一味違ったシットリした風情の花を咲かせています。春を迎え、桜の花が各所で咲き誇る奈良の街。古都の風情を味わいつつ、社寺などを訪ね歩くのも風情があるのではないでしょうか。

いずれにしても今年の桜の見ごろは4月上旬頃まで。花を愛でつつ春を感じたい方は、お早めにお出かけされた方が良いかもしれませんね。


 執筆：街コミNAVI編集部