



2020.08.07.
若冲を西陣織で再現〜平塚で展覧会
江戸時代に活躍した絵師の中でも"伊藤若冲"と言えば偉大な絵師として知られていますが、そんな若冲の作品を現代の技術で新たに表現した展覧会が平塚で始まったということで多くの注目を集めているんです。
今回、平塚で開催された展覧会ではなんと伊藤若冲の代表作を"西陣織"で再現するという内容になっているそうで、平塚だけでなく今後日本各地を回る「全国巡回展」となるのだとか。
情報元ソース:カナロコ by 神奈川新聞
若冲の美、西陣織で再現 8月2日まで巡回展 平塚
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5dbc0d9db5e1ee3c808871042d32342b7cf98c8
開催場所となった平塚市美術館には伊藤若冲の色鮮やかな描写を再現した西陣織が並び見る人が驚くような作品となっているようですね。https://news.yahoo.co.jp/articles/d5dbc0d9db5e1ee3c808871042d32342b7cf98c8
何より注目なのはこの平塚で展示されている作品がどのように作られているかというところでしょう。なんでも伊藤若冲の作品の特徴である鮮やか色使いをコンピューターを使って分析し図案を作成、そして一般的な西陣織の糸よりもさらに細いという髪の毛の半分ほどの細さの糸で編み込まれているそうで、この驚きの技術で伊藤若冲の作品の繊細さを表現しつつ織物ならではの立体的に再現できているのだとか。
会場では伊藤若冲の「釈迦三尊像」や「動植綵絵」といった代表的な作品を再現したものを始め約60点もの作品が展示されているそうです。これほどたくさんの作品が全て西陣織でできているというのですから見応えは十分なのは間違いなさそうですね。
これだけの伊藤若冲の作品を再現するために5年もの月日がかかっているそうなのですが、実際の作品のクオリティを鑑みるとさもありなんと言ったところでしょうか。
ぜひ平塚で西陣織の技術が見せる新しい伊藤若冲の作品の表現を楽しんでみてはいかがでしょうか?
(2020年8月4日に書かれたコラムです)
執筆:街コミNAVI編集部