9月23日、青森県・八戸にて、ティラノサウルスたちが砂浜を全力疾走する熱戦「第1回 ティラノサウルスレース はちのへ ～もう前しか見えない～」が繰り広げられていたことをご存知でしょうか。

この日、ティラノサウルスの着ぐるみに身を包んだ県内外の参加者、約200人が八戸の蕪島海水浴場に集合し、年代別に年代別に4つの部門に分かれて50メートルの砂浜を駆け抜け、速さを競い合いました。 優勝賞品は地元・八戸で生産されている「毬姫牛（まりひめうし）」1キロと大変豪華で、商品をかけて多くの人が優勝を目指すべく全力を尽くしました。

実は昨今、「ティラノサウルスレース」は急激に注目を集めており、青森県・八戸のみならず、全国各地でティラノサウルスの着ぐるみを着用して徒競走を楽しむイベントが増えています。

着ぐるみはビニールのような素材でできており、大きな口を開けてゆらゆらと頭を揺らすティラノサウルスの姿はなんとも滑稽で、会場では歓声と共に笑いも起きていたようです。

同イベントは、女性3人が発足した「ティラノサウルスレース実行委員会」が開催してるイベントです。

コロナ禍にみまわれたこの3年間、修学旅行、遠足、部活、運動会、文化祭、発表会など、子供たちが学び成長する機会がたくさん奪われており、経験の機会を学校ばかりに期待して任せるのではなく、地域社会が引き受けることも必要と考え、こうしたイベントを開催されているとのことです。

「あの時、楽しかったよね！」と、いつか八戸の思い出を語り合えるような、そんな場所を作りたいという想いのこもったイベントということで、地元の子供達も多数参加しました。

また、当日はひとり親家庭支援、ペイフォワード、子ども食堂べんとうも同時に開催されただけでなく、ひとり親家庭の子供たちにも、レースに参加できるように、貸出子供用ティラノサウルスも準備されていたそうです。

コロナ禍によって、大人と子供が一緒に楽しめるイベントが奪われていく中、こうして体を動かしながらみんなで笑いあって過ごせる時間を作っていただけるというのは、大変ありがたいですね。

「ティラノサウルスレース 情報」で検索をかけると、全国のレース情報をまとめたサイトを閲覧できるので、参加してみたいという方は早速チェックしてみてください。


 執筆：街コミNAVI編集部