皆さんの住んでいる地域には、その地域を代表する料理はありますか？

日本全国に様々な郷土料理がありますが、全国的に有名なものもあれば、その地方でしか知られていないものなど、様々ですよね。しかし、最近ではそうした郷土料理を観光資源などとして活用し、地元を盛り上げようという活動も進められるようになって来ています。

青森県八戸市では、地元に昔からある郷土料理「八戸せんべい汁」をPRしていこうという動きが近年進められていて、「八戸せんべい研究所」という団体が活動を主導しています。 八戸せんべい汁はその名の通り、せんべいの入った汁物料理で、肉や魚、野菜や茸等でダシを取った汁の中に小麦粉と塩でつくる鍋用の南部せんべい（「おつゆせんべい」とも言う）を割りいれて、煮込んで食べる八戸地方の郷土料理です。

鍋料理として食べる場合と、汁物として食べる場合があるといいます。

2003年に市民ボランティア団体として発足した「八戸せんべい汁研究所」では、イベントを開催したりご当地グルメソングを作ったりとPRを進め、2012年にはB-1グランプリでゴールドグランプリを受賞するなど、着実に実績を積み重ね、知名度を大きく上げてきています。

元旦には研究所の「市民応援セレモニー」を実施。これは今年で9回目を迎えた恒例行事で、来場者にせんべい汁をふるまったり、昨年末に決定した「八戸せんべい汁Tシャツ」というグッズのデザインのお披露目会などを実施したということです。

八戸の人は地元のグルメのこれからに注目していてほしいですし、それ以外の地域の人も、八戸を訪れた際にはせんべい汁を是非食べてみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部