年末に向けて、静岡県磐田市の特産品である「海老芋」の出荷が、12月7日から始まりました。

磐田市が生産量日本一を誇る「海老芋」は、海老のように反り返った形と縞模様が特徴的な野菜です。 肉質はしっとりとしていてキメが細かく、高級食材として重宝されており、昨今ではおせち料理の具材としても好まれています。 「海老芋」はサトイモの仲間で、“唐芋”を特殊栽培した根菜です。

とろけるような食感で、煮崩れしにくいという特徴があるため、おでんや煮物料理に使われることが多く、東京銀座や京都の高級料亭などでも使用されています。

そんな「海老芋」ですが、機械化できない手作業が多いという特殊な栽培方法のため、年々生産量が減少しており、後継者問題と相まって磐田市での栽培・存続が危ぶまれています。 現在は、磐田市では海老芋農家を始める人へ「担い手講習会」を実施して支援するなどして、継承事業となる取り組みが積極的に行われています。

大変貴重で高価な「海老芋」は、「とよおか採れたて元気むら（磐田市下神増）」や「磐田南部どっさり市（磐田市前野 ）」などで購入することができます。 また、店頭では海老芋を使用した海老芋団子や海老芋コロッケサンドイッチなどが販売されており、ちょっと珍しいお料理やスイーツを堪能できます。

「海老芋」の出荷は、2024年2月下旬頃まで続く見込みで、関東・関西方面の市場へ出荷されるほか、磐田のJA直売所でも販売されます。 華やかで豪華な食材「海老芋」をおせち料理に加えて、素敵な新年を迎えてみてはいかがでしょうか。


 執筆：街コミNAVI編集部