もはや、どの自治体にも1体はいるのではないかというほどの勢いを見せているご当地キャラクター。

ピークに比べると少しブームも落ち着きを見せてはいますが、親しみやすいキャラクターは、自治体など少し堅苦しいイメージのあるものの広報役としては欠かせない存在です。

そんな中、静岡県磐田市では、市のキャラクター「しっぺい」をモチーフにしたベンチがJR磐田駅に設置され、注目を集めています。 しっぺいは磐田市の霊犬伝説「悉平太郎伝説」をイメージしたマスコットキャラクターで、2012年に誕生しました。

当時磐田市の市制7周年記念として着ぐるみにできるキャラクターを公募して生まれたキャラクターで、犬をモチーフにした愛くるしいルックスで人気を集めています。

磐田駅に設置されたのは、そんなしっぺいが真ん中に大きく描かれた真っ白なベンチ。このベンチの設置を提案したのは岩田北高校の生徒たちだといいます。というのも、磐田市が平成24年以降毎年開催している、高校生が市の課題解決に向け事業提案する「ヤング草莽（そうもう）塾」プロジェクトで昨年度、提案されたのがこのベンチの設置だったとのこと。

ベンチのペンキ塗りの仕上げには、提案した生徒たちも参加したということです。やはりこうした若い世代の提言で地域で何かが行われていくというのはこれからの社会で必要なことですし、応援したくなりますよね。

地元の人もそうでない人も、磐田駅に訪れた際には是非このベンチを利用してみてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部