歴史的な偉人の誕生した日には なにかしらの行事や催しが行われるものだと思います。

今回、奈良でもそんな偉人の誕生を祝う祭りが行われました。 奈良にある大安寺では、弘法大師として広く知られている僧・空海の 誕生を祝う行事「青葉祭」の法要が営まれたそうで 多くの人々が奈良・大安寺に訪れたようです。

この「青葉祭」は奈良に限らず 弘法大師にゆかりのある全国の各地でも行われている行事なんですね。

そんな「青葉祭」の見所の一つなのが 弘法大師の姿を象った「大師像」に甘茶をかけるという作法。

甘茶は植物である「アマチャ」煎じて作った その名の通り甘みのある飲み物なのだそうですが なぜこの甘茶を大師像にかけるのでしょうか？

普段は全くといっていい程馴染みのない飲み物である甘茶ですが なんと、この甘茶には虫除けとしての効能があるとされていて 古来から甘茶を墨に混ぜて書いた書を室内に飾ると虫除けになる という風習があったほどなのです。

だから、像にも虫除けの為に甘茶をかけるのかもしれませんね。

また、この甘茶には薬用としての効能も認められていて アレルギーや歯周病などに効く生薬として古くから知られているようですね。

今回の奈良の法要では、この甘茶が参列者にも振る舞われたそうなので 甘茶の味がとにかく気になるという方は 来年、青葉祭に参加してみてはいかがでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部