2月も中旬に入り、ほんの少し春の気配も感じるようになってきましたが 八戸で重要無形民俗文化財・八戸えんぶりが、無事開催されました。

えんぶり自体は、八戸地方を代表する民俗芸能・踊りで 多くのえんぶり舞踊のチームが集まり躍る大会が、この「八戸えんぶり」です。 『八戸えんぶり』は、青森冬の三大まつりや みちのく五大雪まつりに数えられています。

えんぶり自体は、その年の豊作を祈願するための舞の事で 太夫と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子をかぶり 頭を大きく振る独特の舞が大きな特徴となっています。

その舞の動作は、稲作の一連の動作である種まきや 田植えなどの動作を表現したものです。

今年は、17日に開幕し20日までの4日間行われました。

ちなみに、開幕日である17日は全32えんぶり組による「一斉摺り」などが行われたそうです。

「摺り」とは、えんぶりをおどることを言い、これはえぶりという道具を使って 田んぼの土をならすことを「摺る」ということからきているそうです。

えんぶりの演目には「摺りこみ」「摺りはじめ」「中の摺り」「摺り納め」 「クロドメ」といった流れの踊りで構成されていて、それらは種まきから 稲刈りの稲作を一つのストーリーとして表現したものとなっています。

また、それら一つ一つのえんぶりの合間に祝福芸といわれる合間芸も入り これらは子供たちが演じることが通常になっていて、来場者たちはこれらの祝福芸も 非常に楽しみに来場するみたいですよ。

初日の人出は15万2千人とのことで、毎年多くの来場者で『八戸えんぶり』は にぎわっているようです。


 執筆：街コミNAVI編集部