近年、日本が抱える社会問題の代表格の一つが医療問題ですよね。 医療というと高齢者関連の話題がよく出てきますが、小児医療についての議論も もっとされるべきだとの声もよく上がります。

八戸市では特殊な医療ケアを必要とする子供が、地域で安心して暮らすことが できる環境づくりについて考える「はちのへ小児在宅医療フォーラム」が 7月10日に八戸グランドホテルで開催されました。 主催は「はちのへファミリークリニック」で、青森県内の医療・福祉、教育関係者や 保護者ら約120人が参加しました。

前半は特別公演が行われ、人工呼吸器を装着しながら仙台市内の小中学校・高校、大学まで 卒業し福祉を学んだ宮川さんと、気管切開をしながら声楽家として活動する青野さんの2人が 講演しました。

後半ではその2人に加え、診療所の医師、小児看護専門看護師、養護学校の教頭先生らが 参加してのシンポジウムが行われました。

主に、継続的なケアが必要な子供が安心して就学するために求められる対策について 意見が交わされ、「早い段階から教育委員会が子供の情報をつかめるようにするのが大事。 入学の数年前から関係機関に相談してほしい」などの提言がされました。

八戸市に限らず、障害を持つ子供たちはどの地域にもいますが、まだ多感な子供同士だから こそ起こってしまう、障害児童を取り巻くトラブルも全国でまだまだあります。

こうしたシンポジウムが、障害を持つ子供を持つ保護者だけでなく それ以外の保護者達も巻き込んで開催される事が、大事ではないかと思います。


 執筆：街コミNAVI編集部