皆さんの住む地域には、いわゆる「ローカル鉄道」と呼ばれるような鉄道は走っていますか？

現在、全国的にほとんどのローカル鉄道は地方人口の減少に伴う赤字経営を強いられていますが そんな中、復活を果たしたある鉄道が、現在ローカル鉄道の中で大きな注目を集めているんだとか。

それが、茨城県ひたちなか市を走る路線「ひたちなか海浜鉄道湊線」です。 もともとは地元企業によって運営されていた民間の鉄道だった湊線ですが、経営状況の悪化に伴い 2008年から、ひたちなか市が出資する第3セクターによって運営されるようになっていました。

それからまだ8年しかたっていないわけですが、年々営業成績が向上していき、ついに黒字化が 視野に入るところまできて、ローカル鉄道としては異例の延伸計画さえ持ち上がってきているんだとか。

湊線がここまで劇的な復活を遂げることができたのは、ひたちなか市が本来持っていた潜在能力を しっかり引き出すことができたからだといいます。

ひたちなか市は日本有数の工業地帯であり、水戸や東京のベッドタウンでもあるため通勤・通学で 電車を必要とする人自体は多く、こうした人たちの定期利用者をしっかり確保することができたことが 再建へつながったのだといいます。

そのために、学校や企業などへの営業などを地道に行い、通勤・通学しやすいようなダイヤ改正も 行ったのだとか。こうした復活策がどの自治体にも当てはまるという風には言えないと思いますが これからの湊線の動向が、1つのモデルケースになっていくことは必至だと思います。注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部