障害者というと、物理的なハンデを持つ人をまず思い浮かべる人もいるとおもいますが それだけでなく、知的障害を持つ障害者の人たちもいますよね。

最近ニュースでも取り上げられることが増えてきた、知的障害者の人についての話題ですが その創造性などにも目が向けられることが増えてきています。

亀岡市の美術館では現在、そんな知的障害者の人たちの描いた作品を展示する 企画展「みずのきアーカイブのための展覧会ー小笹逸男1977 山本一男1989ー」が 開催されています。 開催しているのは、亀岡市内のみずのき美術館で、展示作品は67点。

みずのき美術館を運営するのは亀岡市の障害者支援施設「みずのき」を運営する松花苑で この美術館は2012年10月7日に開館しました。みずのきでは、設立5年目の1964年という 早い時期から、入所者に「絵の時間」を設けていました。

それは、「食べる、暮らす」という生活の基本を支えるだけでなく、情操教育も大切という 思いからだったといいますが、現在では絵の時間はみずのきにとってとても大事な時間となり 施設内にはアトリエと作品を保管する倉庫があります。

そんな、みずのきで描かれた作品を本格的にアーカイブ化するプロジェクトが今年始まり その一環として今回の企画展が企画されたというわけです。

全3回シリーズの2回目はみずのき絵画教室創設当初からのメンバーであった故・小笹逸男さんと 今もなおアトリエで描き続けている山本一男さんの作品が紹介されています。

既成の概念にとらわれない自由な発想から生まれた作品を見ると、なにかハッとさせられるものが あるかもしれません。10月9日まで開催しているので、興味のある人は是非亀岡まで足を伸ばして みてはいかがでしょう？


 執筆：街コミNAVI編集部