当たり前ですが、どこの地方にも方言ってありますよね。それぞれに特徴的な言葉を持つ 日本全国の方言ですが、そんな中でも特に特徴的なのが沖縄県の方言です。

本州とは距離が離れていて、標準語とは違う独自の言語がもともと根付いていた沖縄ですが 各地で文化継承の機運が高まる中で、そんな沖縄語「ウチナーグチ」を後世にも残していこう という試みが、沖縄県で行われているのを皆さんはご存知ですか？

その1つが、那覇市で行われている「ハイサイ・ハイタイ運動」です。 ハイサイ・ハイタイはそれぞれ男性・女性がつかう挨拶の言葉で、那覇市役所の窓口で ウチナーグチを使っていこうというのがこの運動の目的です。

平成24年に始まったこの運動も、5年目を迎え、だいぶ那覇市役所内にも定着しつつあるようで 那覇市役所内では、窓口対応にウチナーグチを使うことをはじめ、朝礼や庁内放送は 「ハイターイ」のあいさつで始まるようにしたり、毎日ウチナーグチのラジオ体操を流すなど 様々施策が行われていますし、「ハイサイ市民課」や「ちゃーがんじゅう（いつも元気の意味）課」 といった課も存在します。

順調に進んでいるかのように見える那覇市のこの取り組みですが、ウチナーグチ継承のために 市民向けに開かれていた講座などのイベントや事業が今年は廃止されてしまったということで これから先の動向に注目が集まっています。

文化というと言語は見落とされがちな部分もありますし、地方ではもう年配の人しか使っていない という言葉が多く残りますが、それを守っていこうという沖縄、那覇市の努力、無駄にならないよう 継続してほしいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部