演劇はお好きですか？ドラマや映画を見るのは好きという人でも、よく生の演劇を見に行くという 人はあまり多くないのではないでしょうか？そもそも、私たちが気軽に演劇を見に行けるような 環境や劇場は、東京くらいにしかない気もします。

身近なようでいて意外に見る機会がない演劇ですが、今年、ある演劇祭が新潟で開催されているのを 皆さんはご存知ですか？

それが、10月1日から新潟県新潟市で開催されていた「BeSeTo（ベセト）演劇祭 新潟」です。 BeSeTo演劇祭は1994年、日中韓の3カ国の芸術家＝韓国の金義卿氏、中国の徐暁鍾氏、日本の 鈴木忠志氏によって創設された演劇祭で、相互の文化の違いを認識しつつ共同作業を行うことに よって、芸術を核とする相互理解を進めるとともに、世界文化への貢献をめざしてきました。

当時はまだ日本・中国・韓国の政府首脳が一堂に会することもなかった時代で、先駆的な事業として 驚きと注目を集め、現在では東アジアの文化・芸術に大きな役割を果たしている演劇祭です。

韓国・日本・中国の順に持ち回りで開催され、日本では今年8回目の開催となり、今回初の 新潟市開催となりました。

各国の劇団が週末を中心に演目を披露し、BeSeTo演劇祭国際委員をつとめる3人の演出家による シンポジウムも行われ、好評だったようですよ。

今週末の15日が最終日となりましたが、興味のある人は 是非、次回の開催をチェックしてみて下さい。


 執筆：街コミNAVI編集部