全国で各所で行われていた秋祭りも少し落ち着き気温もぐっと下がり冬の匂いがしてきました。 祭りといえばよく考えてみたらどの季節もなんだかんだとあるイメージですが、その各季節各所で ある祭りのうち18府県33件の祭りで構成する「山・鉾（ほこ）・屋台行事」が無形文化遺産に 登録するように国連教育科学文化機関（ユネスコ）の補助機関が勧告したと、10月31日に 文化庁へ連絡が入りました。

ユネスコが11月28日からエチオピアで開く政府間委員会で審査しますが、勧告は尊重されるのが 通例で、登録はほぼ確実になっています。

八戸市の「八戸三社大祭の山車行事」もその中の1つで、登録されると県内では初めての 事となります。 八戸三社大祭は江戸時代の1721年、五穀豊穣に感謝し、法霊大明神を祀る法霊社 （現在のおがみ神社）の神輿が初めて長者山三社堂（現在の長者山新羅神社）に渡御したのが 起源と伝えられる神事です。

明治時代に新羅神社、神明宮が加わって「三社」となりました。

現在は毎取り7月31日〜8月４日の5日間開催され、神社行列に八戸市各町内や企業グループなどが 制作した豪華絢爛な山車が付き従い、八戸市中心街を練り歩きます。

2004年には国の重要無形民族文化財に指定されています。

三社大祭を含む登録対象の行事は。地域の安泰や豊作などを願って住民が執り行い、木工や金工 漆塗り、染織といった伝統技術で飾った山車を引いて練り歩くのが特徴です。

多くは江戸時代が起源で、33件いずれも国の重要文化財指定を受けています。


 執筆：街コミNAVI編集部