皆さんの住む町は、地域活性化のために「～のまち」というような特色を打ち出している でしょうか？規模の大小や取り上げる題材などは様々とは思いますが、基本的にどの地域でも そうしたPRは行われていますよね。

日本中には、よく知っている地名でも「この町はこんな特徴があったんだ」と思わされる ようなことも少なくありません。

そんな中、北海道旭川市が取り組む地域PRは「彫刻のまち」です。 旭川の名前は知っていても、縁がなかったり訪れたことのない人にはあまりピンと来ないかも しれません。

しかし、実際に旭川の町中を歩いてみると、多くの彫刻に出会うことができるんだそうです。

旭川市内で最初に野外に彫刻が設置されたのは1961年のこと。その野外彫刻の第1号は 市役所前に設置された新田実の「青年像」でした。以来旭川市では町中に多くの銅像を設置し 現在、69点もの野外彫刻が設置されています。

2000年からは彫刻をもっと市民に親しんでもらい、彫刻を生かした地域づくりが行われる ようにと、旭川彫刻フェスタ実行委員会による「旭川彫刻フェスタ」が毎年開催されています。

この彫刻フェスタでは公開制作や彫刻教室なども実施され、公開制作した作品は市内の 野外彫刻として設置されているんだとか。

旭川市には1994年に開館された「中原悌二郎記念　旭川市彫刻美術館」（それ以前は旭川市立 旭川郷土博物館でした。）もあり、市内の彫刻はすべてこの美術館が管理しているのだそうです。

冬になると彫刻にマフラーがかけられたりといったこともあるそうで、市民にも愛される彫刻。 冬に北海道旅行を予定している人は、旭川にも訪れてみてはいかがでしょう？


 執筆：街コミNAVI編集部