昨年は保育に関する課題が浮き彫りになった一年でしたね。待機児童などの問題は 流行語大賞にまで現れるほどになり、保育に関する問題がメディアなどで大きく取り上げ られた今でも、十分な改善がなされるどころか、報道される問題は増えていっている ようにすら感じます。

国の行政に任せるのも手ですが、それでは地域の要望に沿った改善ができるかわからない。 ということで、最近では各自治体での状況改善が試みられていますが、さらに一歩進んで 民間を中心とした取り組みが行われている地域もあります。

佐賀県佐賀市では、地元企業が認定こども園を4月に開園することが決まり、話題となって います。 認定こども園「おへそこども園」と「放課後学童クラブ おへそ学道場」を新たに 開設するのは、佐賀県を中心に九州で溝上薬局を運営する「ミズ」。

佐賀県佐賀市に本社を置き、100年以上の歴史を持つ会社です。佐賀県を中心に社会貢献活動も 積極的に行っていて、高齢者支援や健康ゼミナールの開催、地域のクリスマスコンサートを 展開したりと多彩な活動を行っています。

そんな「ミズ」は10年前に佐賀市の交流施設「エスプラッツ」の運営を引き受け、開始。 近隣住民にアンケートを実施したところ、保育園が欲しいとの声が大きかったことから 2011年にエスプラッツ内に認可外保育園を解説していました。

そして、現在の社会状況などを鑑みて、今回新たに認定こども園を解説することにしたの だそうです。佐賀市民会館の西側約780坪の敷地に約290坪の園舎を新築し、運営母体となる 社会福祉法人「みずものがたり」を設立して、4月のオープンに向けて準備を進めています。

こうした、地域密着型で地域貢献を行ってくれる地元企業があるというのはとても 心強いですよね。これからの動向と一層の社会貢献に期待したいです。


 執筆：街コミNAVI編集部